¥22,000(税込)
中古品:状態☆☆★★★
商品番号~032
個 性
★★★★★
サウンド
★★★★★
操作性
☆☆☆☆☆
70年代中期にイングランドのダン・アームストロングから発売されていたコンプレッサーの名機”オレンジスクィーザー”の復刻品になります。復刻と言っても70年代後半から80年代初頭に日本で生産されていた古い物ですのでビンテージ扱いになってきております。
上記の用にギターに直接プラグインするタイプです。なのでストラトキャスターやテレキャスターなどでの使用は難しいです。フェンダーでしたらジャズマスター、ジャガー、ムスタング、ギブソンはレスポール、SGなどなど使用できるギターは多いと思います。
内部の画像です。左上にサウンドの良さで評価の高い缶タイプのオペアンプが搭載されています。このパーツから復刻の中でも初期に製作されたことがわかります。そして、MXRのダイナコンプなども缶タイプのオペアンプが搭載された個体はサウンドが良いので高額になっています。
コンプレッサーは70年代はどちらかというとシングルノートの際にサスティンを稼ぐために使われていました。ファズも同じで、70年代エレクトロハーモニクス社の名機”ビッグマフ通称ラムズヘッド”のツマミはボリューム、トーン、サスティンとなっています。あくまで僕の印象ですが70年代ブリティッシュロックはファズ、アメリカンロックはコンプを使用している事が多いです。ブリティッシュロックではピンクフロイド、キング・クリムゾン、ミック・ロンソン(デヴィット・ボウイ)、レッド・ツェッペリン、ザ・フーなど、みんなファズです。アメリカだとイーグルスの名曲”ホテルカルフォルニア”のギターソロはコンプを2個がけしたと言われています。そして、スライドギターでの使用は定番です。リトル・フィートのローウェル・ジョージがコンプを愛用していたのが象徴的だと思います。その後、80年代近くになるとフュージョンギタリストが好んで使用しており、現在は、そのイメージのほうが強いかもしれません。カッティングの粒を揃えるなどスマートなイメージがあると思いますが、このコンプは泥臭い70年代中期のブルースフィールのあるアメリカのロックに最適だと僕は感じます。
70年代ライクなロックの歪みとしてコンプを使うのも正しい、トラッドな使用方法です。ただ、アンプがドライブしていないと、その当時の雰囲気にはならないです。ビンテージフェンダーアンプをドライブさせてギブソン系のギターで是非使用してください。このコンプ、利便性は皆無です。ですが、不便なものほどサウンドは素晴らしい場合は多いです。利便性を選ぶのか?不便だけどサウンドで選ぶのか?僕はサウンド重視で選びますが、どちらがギターを弾いていて気持ち良いか?ストレスを感じないか?ですので、あくまで参考にしていただければと思います。
※ビンテージペダルに関しては放置が良くないのでなるべく通電、使ってあげることが故障やガリなどを防ぐことになります。ですので、ガンガン弾いてあげてください。